こんばんは、あすです。今日も自分の配信の準備そっちのけで、気になった話題を掘り下げてしまいました。今回はにじさんじの緑仙(りゅーしぇん)さん。歌唱力に定評のある人気ライバーが、たった一つの告知ポストから思わぬ方向に炎上し、しかも「あの文章、実はAIに書かせてました」という告白でさらに話がこじれた件です。タイムラインを追うだけでもかなり情報が錯綜していたので、一度整理しておきます。
炎上のタイムライン:告知文の投稿から2500万表示まで
事の発端は2026年8月1日。緑仙さんが秋のカラオケ配信に向けて、Xで選曲募集の告知を投稿しました。ここに添えられていた「カラオケ配信を続けている理由」を語る一文が、思いのほか大きな反応を呼ぶことになります。
投稿はすぐに拡散し、8月3日時点で表示回数は2500万回を超えたと報じられています。翌8月2日の夜には緑仙さん本人がYouTubeで生配信を実施し、その中で「実はこの文章、AIに生成させたものだった」と明かしました。ただ、この配信では投稿そのものへの謝罪は行われず、「正しく伝えたい」というスタンスが強調されたことで、むしろ新たな批判を招く格好に。最終的に8月3日、緑仙さんは元の投稿を削除したうえで謝罪コメントとともに文章を書き直し、あらためて募集を投稿し直しています。
わずか3日間の出来事ですが、「告知文の炎上」「AI告白」「謝罪」という3段階を経ていて、それぞれの段階で反応の質が変わっていったのが今回の特徴だと思います。
「上から目線」と言われた発言を実際にチェック
まず最初に燃えた投稿の文面を見てみましょう。要約すると、こんな内容でした。
「Vtuberでこの曲歌ってる人、見たことないな……」そんな理由だけで埋もれてしまう名曲を、この世から少しでも減らしたい。そんな思いで、普段からカラオケ配信をしています。
一見すると「隠れた名曲をもっと知ってほしい」という前向きなメッセージにも読めます。ただ、これがなぜ「上から目線」と受け取られたのか。指摘されていたポイントは大きく2つあったようです。
ひとつは、「VTuberが歌っていない=埋もれている」という前提そのものへの違和感。世の中には昔から愛されている名曲や、VTuber文化とは無関係の場所で評価されてきた楽曲がたくさんあります。それを「VTuberが歌っていないから埋もれている」という基準で語るのは、VTuber界隈を中心に世界が回っているように読めてしまう、という受け止め方です。
もうひとつは、「自分が歌うことで名曲を救ってあげる」という構図そのものへの反発。緑仙さん本人にそのつもりがなかったとしても、文章の言い回しがそう読める形になっていた、という点は複数の記事で共通して指摘されていました。
ChatGPT生成を告白したことで起きた“炎上第2波”
個人的にここが一番おもしろいというか、他人事に見えない部分でした。8月2日の配信で緑仙さんは、「僕は説明するのが苦手だから、AIに文章を作らせて、それを読んで『大人な文章だな』と思って投稿してしまった」と経緯を説明しています。そのうえで「もともとの文章に『埋もれてる』なんて一言も書いていなかった」とも語り、AI側で表現がふくらんだ可能性を示唆しました。
ただ、この配信の受け止められ方はかなり厳しいものでした。「AIが悪いと言うつもりはない」と本人は繰り返し断っていたものの、視聴者からは「結局AIのせいにしているように聞こえる」「投稿した以上、文責は本人にある」といった声が上がったと伝えられています。さらに、配信の中でしばらく謝罪の言葉がなく、「正しく伝えたい気持ちの方が強い」というニュアンスの発言が先行したことも、火に油を注ぐ形になったようです。
なぜ最初に「AIが書いた文章です」と明かさなかったのか、という疑問については、本人が意図的に隠していたというより、そもそも自分の言葉のつもりで投稿していて、炎上して初めて経緯を振り返る中でAI利用の話が出てきた、という順番だったと見るのが自然だと思います。とはいえ、結果として「まず釈明、そのあとで謝罪」という順序になってしまったことが、多くの人にとって引っかかるポイントだったのは間違いなさそうです。
VTuber界隈のAI活用は実はどこまで普通なのか
「VTuberが告知文をAIに書かせるなんて」と驚いた人もいるかもしれませんが、リサーチしてみると、配信告知やSNS投稿の下書き、企画のたたき台などにChatGPTのような生成AIを使うこと自体は、VTuberに限らずクリエイター界隈でわりと普通に行われているようです。文章を考えるのが苦手なライバーが、伝えたいニュアンスを整理する目的でAIに一度通してから投稿する、というのも珍しい使い方ではありません。
なので今回の件で本質的に問題になったのは「AIを使ったこと」自体ではなく、AIが出力した文章のニュアンスを本人が十分にチェックしないまま公開してしまったこと、そしてその経緯を後から説明する順番やタイミングだったのではないか、というのが今のところの見立てです。この点は「AI生成文だから」という理由だけで済ませられる話ではなく、誰が書いたにせよ発信した本人の文責が問われる、という指摘が多かったことからもうかがえます。
謝罪後の反応と、今後にじさんじ・緑仙への影響
8月3日の謝罪投稿では、「先日のポストについて、誤解を招く表現があり不快な思いをさせてしまい申し訳ございませんでした」というコメントとともに、あらためて秋のカラオケ配信の選曲を募集する文章が投稿されました。この対応についても評価は割れていて、「謝罪と同時に募集を再開するのは切り替えが早すぎる」という声がある一方で、「ここまで叩くのはやりすぎ」「もう十分伝わった」と収束を望む声も見られたようです。
緑仙さんはメジャーレーベルからのデビューやロックフェス出演など、音楽面での実績が豊富なライバーということもあり、今回のような「言葉選び」を発端とする炎上は、いつも歌一本で真摯にやってきた人だからこそギャップが目立った、という側面もあると思います。運営や事務所を巻き込んだ大きな不祥事というより、個人の発信のトーンとAI利用の透明性が争点になった点は、これまでのにじさんじ関連の炎上とはやや毛色が違う出来事だったと言えそうです。
今後、同じような告知文でAIを使う場合に「AIが下書きした文章です」と明記するライバーが増えるのか、それとも特に変わらないのか。VTuber界隈のAI活用のあり方を考えるうえでも、しばらく注目しておきたいところです。
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